2016年5月28日土曜日

【解決】しつけのために7歳男児を山に置き去り

北海道七飯町における男児行方不明事件


■行方不明者
田野岡 大和(当時7歳)
北斗市立浜分小学校2年生

■事件の経過
2016年(平成28年)5月28日,
大和くんは両親と姉の4人で,現場東隣の鹿部町に
日帰りで来ていた。

訪れていた公園で,大和くんが石を人や車に投げるなどしたため,
両親が,同日午後5時頃,北海道亀田郡七飯町東大沼の山中に連れて行き,
「しつけ」のため一度林道で大和くんをおろした。

一度は車に乗せたものの,再度おろし置き去りのまま,
500メートルほど走行。

5〜10分後に,降ろした場所に戻ってみたが,大和くんは見つからなかった。

同日午後5時50分ころ,消防と警察に通報。
父親は当初,函館中央警察署に対して,
「山菜採りの最中にはぐれ行方不明になった」旨の説明をしていた。

5月29日になって,
父親が「実は,しつけのために置き去りにした」旨の供述をした。

虚偽の報告をした理由として,
「しつけで置き去りにしたために行方不明になったので,
 世間体を考えると,そのために山の捜索に入ってもらうことは,
 お願いできなかった」旨の話をしている。

■行方不明時の服装
アルファベットが入った黒色のシャツ
紺色のジャージズボン
(置き去り直前に着替えをしている)
赤色の運動靴
携帯電話は持っていない

■捜索
北海道警察,消防,町職員らにより捜索が行われた。
道警の騎馬隊,ヘリコプターも出動した。

5日目の6月1日には,七飯町から災害派遣要請を受けた
陸上自衛隊(機甲科師団)も捜索に加わり,200人体勢で捜索をした。

■行方不明現場
現場は,留の湯温泉から西方向に未舗装の道路を約1km入った山林。
崖上の岩など起伏のある斜面と沢が入り組み,
道路の上にはJR函館線(砂原回り)の鉄橋が交差する。




■捜索本部
北海道警察 函館中央警察署
http://www.h-chuo-syo.police.pref.hokkaido.lg.jp/k00/k03/tanookayamato.html

■発見
同年6月3日午前7時50分頃,
置き去り現場から約10km離れた
鹿部町の自衛隊施設(演習場臨時宿舎)にて発見される。